「◯◯不使用」と表示される成分について
ミネラルファンデーションの成分をみていると、「◯◯不使用」という表示、よく見かけますよね。
肌に良くない成分なのかなーと、一応参考にはするけれど、具体的に何が悪いのか?まではあまり知られていないかもしれません。
そこで、「◯◯不使用」と表示されている成分をいくつか調べてみました!
タルク |
一番見かけるのがこのタルク。かなり嫌われてるなぁと感じてしまいます。
といいつつ、私もあまり好きではないのですが…。
実はタルクは滑石という鉱物の粉末、つまりミネラル成分なのです!
すべすべとした触感を与える効果があり、ベビーパウダー等にも使われています。
そんなタルクが、同じミネラルでも何故このような立場になってしまったのかというと、どうやらタルクと発ガン性の関係が問題になっているとのこと。
30年ほど前、純度の低いタルクにアスベストが混入していた事件が国内でありました。
アスベストといえば、世間でも話題になった、発ガン性のある物質。
タルクとアスベストは、構造が似ているものの別物の鉱物であり、タルク自体は発ガン性のない安全な物質とされています。
しかし事件以降、タルクは危険だという認識が浸透していて、現在でも輸入のタルクでは、アスベスト混入の可能性は全くないとは言い切れないのが現状です。
もうタルクは安全だという見方もありますが、疑わしいという方は、避けたほうが良さそうです。
合成界面活性剤 |
界面活性剤とは、本来混ざり合わないものを混ぜ合わせる為に使われるもの
そのバリーションはかなり多く、それぞれ食品や薬品など、多岐にわたる製品で使用されています。
それら全てが体に悪いということはないのですが、お肌に優しくないものも確かに存在します。
ファンデーション選びで注意すべきなのは、「合成界面活性剤」の有無。
水と油を混ぜ合わせる為に使用される合成界面活性剤によって、お肌を守る皮脂膜が傷つけられ、肌荒れやアレルギー性皮膚炎を発生させるおそれがあります。(もちろん、全てに当てはまるわけではないです。)
代表的なものといえば、ラウリル硫酸、ポリソルベート、PEGといった辺りが有名でしょうか。
「これは何だろう?」という成分があれば、まずは名前を調べてみるのが良さそうです。
防腐剤 |
化粧品の劣化を防ぐために使用される防腐剤。
ファンデーションは傷みやすいので、これが含まれていることが多いです。
特にリキッドタイプは水分が含まれて腐りやすいため、ミネラルファンデーションであっても防腐剤をやむなく使用しているものが多いです。
化粧品の防腐剤の代表的なものはパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)。
他には、フェノキシエタノールが有名でしょうか。
パラベンの毒性は非常に低いのですが、肌荒れやアレルギーを引き起こす可能性のある成分となっています。フェノキシエタノールも同様です。
シリコン |
シリコンとは、ケイ素と酸素の有機化合物。
日常生活で使うあらゆる製品の素材として使われている、身近な存在です。
ファンデーションでは、化粧崩れのしにくさを高めるために配合されているようです。
ただ、シリコン配合のファンデーションはなかなか落ちないのが難点。
水と石鹸ではまず落ちない!
そのため強力なクレンジング剤を使うことになりますが、ものによっては
先ほど説明した界面活性剤によって、お肌のバリアが壊され、お肌を傷めてしまうかもしれません。
また、シリコンによって毛穴が塞がれることにより、肌荒れが起こるという見方もあります。
ナノ粒子 |
成分ではないのですが、お肌に良くないと話題になったことのある、ナノ粒子にもちょっとだけ触れておきたいと思います。
そもそも「ナノ」って?私もピンと来なかったのですが、1mmの100万分の1の長さなんだそうです。とてつもない小ささ。
お肌により浸透して、高い効果を発揮するということで、一時期ブームになりました。
しかし、粒子が細かくなったことにより、体に悪影響をおよぼす可能性が指摘されています。
粒子が体内に取り込まれ、細胞や神経に異常をきたすのでは?という疑いがあり、現在も研究が進められています。
まだ安全性が証明されていない、グレーな領域なので、私はちょっと避けておこうと考えています…。